こちらは2015.4月に中国新聞リフォームフェアでおこなったスペシャルセミナー(40分)
キッチンリフォームについての要約記録ページ④です。 >>最初から読む
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前回、キッチンの扉の話、素材の話をしたのですが
今回は、一番気になるのはやはり天板、カウンタートップです。
これは実際に作業をする場所ですので、やはり汚れの問題、
お掃除のしやすさなど機能性がつきまといます。
また、よく見える部分でもあるので、デザイン性も大切です。
大きくわけるとステンレスにするか、大理石系にするかにわかれると思います。
カントリーテイストで人気のタイルトップや、思いきって木製のトップもあるのですが、
少数派ですので今日は割愛します。
では、まずステンレス。
機能性でぴか一は、やはり、ステンレスだと私は思っています。
業務用厨房で使われていることからわかると思いますが、
汚れ、熱に強く、においやシミなども付きにくく、衛生面も安心のステンレスです。
ひと昔前の傷が気になるピカピカステンレスと違い、今はステンレスの仕上げ方法もいろいろあります。
ヘアライン仕上げ、エンボス仕上げなどが主流かと思いますが、
うちのお店ではバイブレーション仕上げという最初からわざと細かくランダムに傷を入れたマットな仕上がりのものが、
艶がなくて木製キャビネットと相性のいいので人気です。
ステンレスといえばモダンなキッチンのイメージがあるのですが木も意外とよく似合うのでオススメです。
デザイン性でいうと、ステンレスはどうしても銀色になってしまうので、カラーバリエーション豊富な大理石系が人気です。
あえて、大理石系と呼ばせてもらったのには理由があって、その中でも3種類、全く別物にわかれます。
一般的に現在一番使われていて、キッチンの天板といわれてすぐにあたまにうかぶのは、人工大理石ではないでしょうか?
人工大理石は色柄も大変豊富でデザイン的に使いやすく、
また機能面もそこそこいいので、とても人気の素材です。見たことない方はおられないと思います。
よく、大理石を材料にして作った人工的な石 と思われている方も多いようですが。
これは大理石という高級感ただよう名前に騙されがちなのですが、
実は、100%樹脂、アクリル系 または ポリエステル系 に二分されるのですが
合成樹脂、つまりプラスチック素材でできています。
大分性能もよくなってきてると聞きますが、
樹脂なので一口に人工大理石といってもグレードによって性能に違いがけっこうあるようですので、
汚れは沁みないのか、熱い鍋を置いても大丈夫なのか、
樹脂なので長年使うと黄ばんで来たりしないのか、
などどんなグレードの人工大理石を使ってある商品なのかよく確認されたほうがいいです。
そして、とにかく美しくて高級感も感じられるのはやはり天然石です。
本物の石です。天然のものゆえに大きいサイズやL字型だと途中で継ぎ目が入ったり、
石の表面が多孔質で汚れが入ったりと欠点もありますが、質感はほんとにいいので、
やはり天然素材好きの方、本物志向の方、輸入住宅などインテリアにこだわられている方などは
天然石を選ばれます。
ミヤカグのショールームに展示しているキッチンも、
この本物の石を使ったトップをのせていますので天然石のキッチンもよく作らせてもらっています。
そして、最近、少し手が届くお値段になってきたので、目にすることが多くなってきた人造石
人工大理石とまぎらわしいですが、
人造石、エンジニアドストーンとか、クォーツストーンと呼ばれる新素材があります。
これは、100%樹脂の人工大理石とは違い、90%以上が天然石(水晶)で、
それを固めた素材で、汚れやすさ、もろさといった天然素材の欠点を克服しつつ、
天然石の質感や風合いをもつといういいとこどりの素材です。
これはご覧になったことがある方はまだ少ないんじゃないかなぁと思い
今回の展示キッチンに使ってみましたので、ぜひ、ご覧になってください。(現在ミヤカグショールームに展示してます)
かなりおすすめの素材です。
いずれも、大理石系だと色がらが豊富な中から選べますので、
お部屋のイメージに合わせてデザイン性を重視して選んでいただけます。
ほかにも、皆さん必ず悩まれるガスがいいのかIHがいいのか、それともラジエントヒーターがいいのかなど機器の話。
壁面はキッチンパネルかタイル貼りか、 使いやすい水栓の話、 ワークトップの高さは?
などいろいろ選択肢として知っておいていただきたい情報があるのですが、
後半部分で実例写真をたくさん見ていただきながらその都度説明していけたらと思います。
もう一つだけ、私らしいキッチンをさぐるためのポイントをみつけてみましょう。
キッチンの仕様、ハード面の話ではなく、今度はソフト面、キッチンの使い方 の話です。
キッチンで何をするか。いろいろされる方もあるとは思いますが100%全員の方が、お料理を作られますよね。
お料理を作って、盛り付ける場所 これがキッチンのメインの役割です。
みなさん、キッチンに立ってどんなふうにお料理していますか?
もしかしたら立たずにイスや車いすに座ってされる方もおられるかもしれませんね。
それならそれでそれ用のキッチンの作り方があります。
調理の仕方、盛り付け方のパターンもきっと人それぞれ。
そのスタイルによって必要な作業スペース、または調理機器、そして食器たちの収納の状態が変わってきます。
なかなか答えづらいと思いますので、少し具体的に聞いてみましょう。
主婦の味方、お財布に優しいお肉 手羽元 にしましょうか。
この手羽元、これを調理するとしましょう。
唐揚げでも、最近はやりのノンフライヤーでも、煮込み料理でもオーブン料理でもなんでもいいのですが、
皆さんなら何にするか考えて、何かのお料理にして、家族がそろう晩御飯だと想定して
いつものお気に入りのお皿に頭の中で盛りつけてみてください。
私も盛り付けてみました・・・
我が家は、子どもたちも食べ盛りなのでけっこうな量がいるので、
揚げたりするのがめんどくさいのでオーブンにお任せすることがおおいです。
(A 個別盛り B 大皿盛り)
みなさんの頭の中に盛り付けていただいた手羽元は、どっちのパターンでしたか。
Aの 個別盛り派 と Bの 大皿盛り派
どちらのパターンかによって
盛り付けに必要な作業スペース、そして日頃よく使う食器たちの収納の状態が変わってくると思います。
なんでも個別盛りをする派の方は小さ目の器、小鉢を家族の人数分沢山の種類を持たれていることでしょう。
そうなると、断然、食器は引き出し収納が便利です。
一方、大皿盛りの方は大きなお皿や鉢を毎日取り出しやすい場所にうまく収納する工夫がいります。
よくお皿を立てて収納しましょうというのを見るのですが、あれは大皿盛り派の方の収納です。
個別盛りの方は立てて収納した皿をとりだすよりも、
同じ種類の皿は重ねて収納したほうが、だんぜん取り出しやすいですから。
盛り付けひとつ例にとっても、キッチンプランは変わってくるのがわかっていただけたでしょうか。
ご家族が夫婦二人の方と食べ盛りの子供がたくさんおられる方では必要とするものも場所も違ってきます。
もっと細かいところでお料理の仕方などにもよってプランは変わります。
たとえば漬物を付ける人は漬物たるをおく場所が、パンを焼く人は、オーブンやこね機や発酵器など機器の置き場所が・・
お弁当を毎日作る人はお弁当グッズの置き場所が、
お片付けは食洗機をつかうのか手洗いか、洗ったお皿はどこに置くのか・・・などなど
人によってお料理の仕方によって使いやすいキッチンが変わってくるのです。
せっかく今から自分のキッチンをリフォームされる場合は、
自分なりの暮らしスタイルを大事にしてキッチンをプランしていくと、
本当に使いやすいキッチンになり、そのキッチンを使うのが楽しくなり、キッチンを中心とした快適な暮らしになると思います。
>>step3へ続く
————キッチンリフォームスペシャルセミナー(40分)についての要約記録————
>>① 序 キッチンスペシャリストとしてセミナー (中国新聞リフォームフェアにて)
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