では、次に二つ目のヒント
どれだけ知っている?自然素材のこと。
についてお話しします。
自然素材 これも最近ほんとによく聞くキーワードになってきました。
まず、なぜにこんなに自然素材のリフォームが注目されるようになったのか、ですが、
昔の家は、そんなに声高に「自然素材!」とうたわなくても、普通に全部自然素材でした。
古民家といわれるくらいの古い住宅ですと、
日本の家は、石の基礎の上に柱が建って、内装も木と土と紙と畳でできたまさに自然素材のおうちでした。
ところが現代のおうちはどうですかね。
一言で言うと、プラスチックのおうちになってしまっています。
まずはこれを見てください。普通によくある感じのリビングダイニングの写真です。
さて、この内装仕上げで自然素材の部分はどこでしょうか。
こんな風にいっけん、木質感あふれるナチュラル系のインテリアでも、
実は本物の木は使っていないというのが現代のおうちの多くの現状です。
写真だけなので、詳しい素材はわかりませんが、
床やドアや巾木はきっと木目調であって本物の木ではないと思います。
ドアなどは木くずを接着剤で固めた基材の表面にうすい木目調の印刷されたものが貼られていたりします。
巾木などは木っぽい色のプラスチックの場合も多いです。
これはフローリングについても同じで、合板の上に0.3mmの木をのせた複合フローリングとよばれるものや、
最近ではMDFの上に印刷シートを載せたシートフローリングとよばれるものが多いようです。
いずれも、一番上の木目は紙くらいそんな薄っぺらなものなので、
守るためにウレタンなどのプラスチックでかちかちに固めてあります。
この話をするとあちこち木だと思っていたのに、
え?木じゃないの~!って驚かれる方がおられますが、みなさんはご存知でしたか?
壁紙も日本の壁紙は多くは塩化ビニールクロスなので、プラスチックです。
というわけで、現代のおうちの内装はすっかりプラスチックになってしまっています。
そこで、昔のように床には本物の厚みのある木を使いたい、
とか、壁も漆喰などの塗り壁にしたいなどのニーズがでてくると、
「自然素材のインテリア」というふうにわざわざ自然素材を強調する必要がでてきます。
では、なぜそんなに自然素材がいいのか・・・ですが
たとえば自然素材ばっかりの古民家を例にとってみましょう。
先日、「古民家再生協会」さんの勉強会に参加させていただいた時に、
「古民家」と聞いて思いつくイメージは?と聞かれて、参加者でグループ討議したのですが、
そのとき参加者の全員が口にしたイメージは「おちつく 癒される」 でした。
これが、まさに自然素材の良さなんだなぁ、と実感しました。
あと、実際に耐久性をとっても、50年、60年、、、100年たっても、
木をはじめとした本物の素材が味わい深く残っています。
これは劣化してしまうプラスチックとは雲泥の差だなぁと自然素材のよさを再認識いたしました。
こちらの写真は古民家を移築して作られている湯布院にある有名な高級旅館の中の一室なので、
さすがの計算しつくされた設えです。
なんか癒されませんか?
ここでお食事できたらとってもいい気持ちになれそうじゃないですか?
でも
こんな高級旅館はなかなかマネできるレベルではないので、
今日は恥ずかしながら5年前にリノベーションした、我が家のリビングの写真を見て頂こうと思います。
さて、この写真のLDK自然素材の部分はどこでしょうか。
床:パイン材無垢 21mm
冬は、来客者に床暖房?といわれるぐらいに温かく、梅雨時でもさらっとして大満足の踏み心地です。
壁:しっくい ここはDIYリフォームで、自分たちで施工しました。
うちのお店で、DIYサポートということでよくお客様におすすめしているやり方で、
下地処理、養生と、シーラー塗りまではプロを入れて、最後のしっくい仕上げのおいしいところのみ自分たちでやりました。
天井:パイン材無垢
建具:既存の物を再塗装してそのまま残した扉もあるのですが、新設したところはパイン無垢の扉です。
カーテン:リネンのカーテン 天然素材のカーテンは静電気がおきないので汚れにくくて風合いもよくて、とっても気に入ってます。
カーテンレールも家具とあわせて木材で作っています。
キッチンも天板はステンレスですが、そのほかは扉だけではなく、キッチン本体の中身も引き出しもすべて無垢材で作っています。
コンロ前の壁はタイル。
家具ももちろん無垢材、です。
ちなみに、この時のリノベテーマは「レトロナチュラル」でした。
既存のドアなど残る部分もあるのでそれにあわせてそれでいてナチュラルテイストにを心がけました。
というふうに、ほぼすべて天然素材のインテリアです。
先日も、中学生の息子の友人が家に遊びに来て「木の香りがする!」
と言ってくれたそうですが、施工から5年たってもまだ、木の香りがするんです。
そのために、もうひとつこだわったのが実は、木にほどこす塗装方法です。
我が家でいえば、床、天井、扉、そして家具とキッチンがすべて木なのでこれらの塗装方法です。
ふだんお店で接客しているときに一番よく聞かれる塗装仕上げの話をしたいと思います。
ぜひ、覚えて帰ってください。
自然素材の代表の木材なんですが、これはその塗装仕上げ方法で性質がずいぶん変わってきます。
家具だけではなく、床の仕上げでも塗装方法で迷われる方はとても多いと思いますので。
ウレタン塗装とオイル塗装 についてぜひ覚えてください。
既成の量産家具はほとんどがウレタン塗装です。
その他UV塗装なども最近は多いですが、これはウレタン塗装を強くしたようなものなので性質は似ていると思ってください。
ちなみに、うちで販売する家具はどちらも選べますが、ほとんどの方がオイル塗装を選ばれます。
お店にはウレタンとオイルの二種類の塗装をしたサンプルを置いているのでご来店の際はぜひ触ってみてください。
それぞれの特徴、メリット、デメリットをお伝えします。
つまり、いくらふんだんに内装に木を使ったとしても、
すべてウレタン塗装で仕上げてしまっているものだと、木の香りはしないということです。
天然素材のよさは「いい香りがする」とか「手触りがいい」そして
「使えば使うほど風合いがよくなる」と五感が心地よくなるものです。
それらは、調べていくといろいろな観点から身体にも、環境にもいい素材だとわかります。
私の持論なんですが、
身の回りからプラスチックのものを減らしていくと、
なぜだか居心地のいい空間となり、本物の素材が放つ存在感のおかげで、
勝手におしゃれさを感じさせる空間になっていくものです。
ぜひ、お試しください!!
ぜひ、これからリフォームされる方には、
よく触れるところにほど、
たとえば床壁天井でいえば、断然、床を。
家具でいえば毎日朝晩家族が絶対に手でふれるだろうダイニングテーブルを、
さらにご予算がゆるせばあっちもこっちも、自然素材をインテリアに取りいれてみてください。
きっと心地いいインテリアを作ることができると思います。
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————リフォームインテリアセミナー(40分)についての要約記録————
>>① 序 インテリアセミナー リフォーム前に知っておきたい心地よいインテリアの作り方
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