ミヤカグでは、オーダー家具を作っております。
テーブル、テレビ台、チェストにベッドに・・・まぁ、ほんと
お客様のニーズにおこたえして
いろんなものを作らせていただきますが
とくに、私どもが得意としているのがキッチンの背面収納です。
今月に入って、キッチンの背面収納のご相談がいっきに増えてきておりますので
そのあたり、ブログにまとめてみようと思います。
まず、
なぜ、キッチン収納が得意か。
といいますと、木のオーダーキッチンも制作しているので
キッチンの収納や使いやすさについて、とことん考えているからです。
おしゃれさだけでなく、使いやすさにこだわった家具作りをモットーとしております^^
オーダー家具となると、一から使い手にあわせて図面をひいていくので
日々、使い倒す家具ほど、使い勝手の良さが実感できます。
キッチンは、毎日使う家具です。毎日「出す」「使う」「しまう」が繰り返される場所です。
いかに、出しやすく、使いやすく、そしてしまいやすく作るかで暮らしが変わってくるのがキッチン周りです。
キッチンまわりの家具を考える上で重要なポイントを
3つあげるとすれば、ズバリこの3つです。
インテリア・動線・収納
この、3つの視点にわけていろいろと事例を見ていきましょう。
まず、全体のインテリア的な視点から。
最近の日本の住宅の流行は、LDKが一体化そしてキッチンは対面のプランが増えてきました。
LDKなのでキッチンも同じ空間にあるので、
どんなキッチンの扉にしよう~?と散々悩まれる方もおられますが、
よく見えるのは、キッチン本体ではなく、背面収納です!
この背面収納がダイニングやリビングのインテリアにいかになじむか、
が重要となってきます。
せっかく、床やテーブルを木にこだわっておしゃれにしてるのに
その向こうにみえる背面収納がツルツルテカテカ・・・・では残念ですよね。
背面収納は、キッチン扉にあわせるのではなく、
LDのインテリアテイストに合わせるのが正解です!
背面収納を作り替えた事例を二例見ていきましょう。
どれだけ雰囲気が違うかわかっていただけると思います。
ね、対面キッチンの場合、キッチンの扉と背面収納をあわせる必要が
ないのがわかっていただけると思います。キッチン本体は見えないですね(笑)
2例ともキッチンカウンターの色合いやダイニングテーブルの色合いに
ぴったり似合ってとってもすてきな空間になりました♪
続いて動線。
一般的に使いやすいキッチン動線の基本は、
みなさまご存じのように「作業の流れに沿う」もので
いかに動線が短くつくれるか、です。
以下の二例は動線をコンパクトにしやすいL型、U型のキッチンの事例です。
収納と、キッチンが合体型ですね。
動線を考える上で、このように、冷蔵庫、コンロ、シンクの動線って
みんなすごく考えて悩まれるんですが、実は、もっともっと大切なのは
お片づけの動線です。
片付けの動線に無駄があるととてもストレスになります。
洗い物をして仮置きの場所、または食洗機から、
毎日使う食器を片づける食器棚までの距離、これはできるだけ短く、ではなく
限りなくゼロに近づけられればかなり快適になります。
これが実現できるのが対面キッチン+考えて作られた背面収納の組み合わせです。
日常食器を片づける棚を、どこに作るか。
この事例だと、食洗機をひきだすと、まさに一歩も動かずに
食器を棚に収めることができるようにプランされております。
対面キッチンの背面収納を考える場合は、
ぜひ、片付け動線に着目してさらにもう一歩踏み込んでプランするといいでしょう。
さて、最後に気になる収納についての視点から。
収納については、打ち合わせの中でもメインになってくるのですが、
いろいろな方とお話ししていく中で収納の3大悩みというのが見えてきました。
何だと思います?
収納と言えば食器やおなべなどの調理器具が上位にくるかとおもわれるかもしれませんが、
意外にもみなさんの共通の悩みは少しちがうところです。
1位 家電
2位 ゴミ箱
3位 使いかけ食品
この三つの定位置をきちんと作っておかないと、写真のキッチンのようにものがあふれかえったキッチンとなってしまいます。
収納なのに家電??
と思われたかと思いますが、今、みなさんほんとにたくさんの家電を持たれています。
電子レンジ、トースター、炊飯器、コーヒーメーカー、そしてホームベーカリーにノンフライヤーにジューサーに・・・
これらをいかに使いやすく配置し、収納していくかが課題となってきます。
このようにカウンターになったキッチンボードが人気ですが、
ここにすべての家電を並べてしまうと配膳スペースが確保できないという理由や、
またリビング側から見たときに家電がずらり並びすぎておしゃれさに欠けるという場合に、
一段下に家電スペースを作ることも多いです。
この場合は、フラップ扉の中に炊飯器置き場を作っています。
こちらもあえて、ひろいカウンターの上にあれこれ並べないように、
引き出せるワゴンの中に炊飯器が収納してあります。
こちらのキッチンもあえて視線が届きにくい一段下に炊飯器とオーブンの場所をとっています。
ほかには、ホットプレート収納用の引き出しを足元のあたりに作ることもよくあります。
ゴミ箱も収納したい大物として必ず相談にあがってきます。
使いやすさを重視すれば扉がない状態でオープンに収納。
見た目を重視すれば隠すタイプで収納がいいと思います。
キッチンのシンクの下や背面収納の下のほうなどに収納場所を作ります。
足で踏めばふたが開くタイプは見た目はすっきりしていますが、
思ったよりも高さが必要なので、ゴミ箱コーナーの上に一段棚を作りたい場合は注意が必要です。
そして、定位置を作っておかないと困ってしまうものが使いかけ食品の収納場所です。
買い置きしてある食品ストックなどはキッチンに隣接のパントリーなどがあれば
そちらに置けばいいのですが、それとは別に使いかけのもの。
たとえばひじき、干し椎茸、ごま等乾物レトルト箱(カレーや麻婆豆腐のもと)
スパゲッティ、ツナ缶、食べかけクッキーなど。皆さんはどこにストックされてますか?
これらは普段の動線上においておかないと不便なものたちです。
しまいこめばしまいこむほど、乾物など出番が減ってしまいます。
どこか、引き出しをそれように明け渡すか、
もしくはかご収納をうまく使うか、最初から動線上に組み込んでおきたい場所です。
いかがでしたか?
以上、長々と私たちの考える
キッチンの収納について語らせていただきました。
最後までお読みいただいてありがとうございます。
広島県近郊で、キッチンの背面収納、ダイニングボード、食器棚など
悩まれてる方はぜひ、一度お気軽にご来店くださいませ。
家具作りとインテリアのプロの視点でご相談に乗らせていただきますよ^^
だいたいおいくらぐらーい?
とか、どんな素材? 引き出しのソフトクローズドとかつけれるの?
などの簡単なご相談なら、ご予約なしで、
いつでも気軽にショールームスタッフに聞いてもらって大丈夫です。
(ショールームスタッフは全員インテリアコーディネーターです)
図面を起こすようなしっかりしたお見積りをご希望される場合は、
設計担当のスタッフが不在にしていると話が具体的に進めれないので
ご予約いただいたほうが安心です。
ご相談予約 082-928-1133(火曜定休)
※このブログの内容は、昨年、東京ビッグサイトで開催されたリフォーム産業フェアの会場で
プロ向けにセミナー講師をさせて頂いた時のスライド資料を使ってます。
追記
2018年3月8日に開催されたhouzzのキッチントレンドセミナーをうけました。
発表された統計データによると、キッチンを新しくされた方の
キッチンのキャビネット(収納)は
約60%の方がオーダー、またはセミオーダーのものをチョイスされており、
既成品を使われている方はわずか27%でした。
やはり、背面収納はオーダーという選択なのですね!!
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