こんにちは。
広島一敷居の低いインテリアコーディネーター、ミヤカグの松本です。
2026年9月のパリ視察レポート、いよいよ最終回の第4弾は「ホテル視察編」です。
旅の全体まとめはこちら。
→ 2026年パリ・インテリア視察|広島の暮らしに持ち帰りたい11のアイデア
ホテルは、インテリアの宝庫。
今回は、私たちが泊まったデザインホテル「TRIBE(トライブ)」、フィリップ・スタルクが手がけた「TOO HOTEL」、そして5つ星の老舗ホテル「ホテル・プラザ・アテネ」の3軒をご紹介します。
1. TRIBE|荷物を広げる前に、まず撮る

長ーーいフライトを終えて、パリに到着。
飛行機の整備で出発が2時間遅れたこともあって、ホテルに着いたらもうすぐ夕食の時間。
「各自、荷物置いたらレストランに集合!」
時間がない。が、しかし。
部屋に入って、まずやること。そこは全員インテリアコーディネーターです。
荷物を広げて部屋が乱れる前に、とりあえず撮る(笑)
そして、細かいところを見る。
夕食まで時間ないよー!と言われているのに、みんな部屋に入った瞬間に写真を撮っているんです。
全員、やることが一緒。さすがインテリアコーディネーター30人の旅です。

- 廊下から続く濃いグリーンを室内にも使って、ベッドコーナーはブラウン系
- 窓は、内側に両開きになるフランス窓。木製サッシがかわいい
- カーテンは、ミヤカグでも推し推しのウェーブ仕様
- マスタード色の厚みのあるベルベットに、とろんとしたレース。どちらもウェーブレールの天井付け

- 腰壁は、薄いブラウンの細いリブ
- そこに、アイコニックな青いチェア
- 寝室は、柄のあるカーペット敷き
うまいなーーー。
広島のおうちでは?
- ウェーブカーテンは、もっとご提案したい!天井に下地があれば、ダブルで付けたい
- 細いリブの腰壁も使いたい
- 寝室のカーペット敷きは、いいことだらけ。こんな柄つきをおうちでもやりたい
パリに来て、まだホテルの一室しか見ていないのに、すでに持って帰りたいものがいっぱいでした。
2. TOO HOTEL|フィリップ・スタルクから盗みたい3つのアイデア

パリ最後の日のインテリア視察は、TOO HOTELからスタート。
フランス出身のプロダクト&インテリアデザイナー、フィリップ・スタルクがデザインを手がけたホテルで、高層ビル「Tours Duo(トゥール・デュオ)」の上層階にあります。
さすがスタルク。面白いデザインの照明や小物、椅子も目につくのですが……
スタルクから盗んで帰りたい(笑)、広島のおうちにも取り入れたいアイデアを3つご紹介します。
① ベッドを壁際に置かない

部屋に入って、まず驚くのがこれ。
お部屋のセンターに、ベッドがどーーん。真ん中置きです。
しかも、壁と平行ですらない。ちょっと斜め。
窓の外に広がるパリの景色を楽しめる角度になっています。
さらに、ファブリックのヘッドボードの裏側には、デスクを配置。
つまり、この大きなベッドとヘッドボードそのものが間仕切りになって、「寝る場所」と「デスクスペース」をゆるく分けているんですね。
壁をつくらなくても、家具の置き方ひとつで空間は仕切れる!
ベッドは壁際、家具は壁に沿って置くもの、と思いがちですが、目からウロコの発想でした。
広めの寝室でないと難しいですが、案外ワンルームなど一人暮らしの間取りにも応用できそうです。
② 大きな鏡で、部屋を広く見せる

もうひとつ印象的だったのが、壁面いっぱいに使われた大きな鏡。
空間を広げるためのインテリアとして、一般のおうちでも大いにアリです。
玄関、廊下、リビング、ちょっと狭い部屋。応用の幅が広そうです。
窓や照明、グリーンが映り込む位置まで考えて鏡を置くと、さらに効果的です。
③ 景色がいいなら、景色を主役にする

TOO HOTELでいちばん贅沢なインテリアは、高級な家具でも、照明でも、アートでもなく、窓の外のパリの街。
だからこそ、その景色を邪魔しない。
- 家具の高さを抑えて、視線が自然と窓の外へ抜けるように
- アートはあえて掛けない(天井際にちょっとあるのは遊び心)
- テレビも、なるべく見えない位置に
ベッドの斜め置きも、結局ここにつながっています。
広島のおうちでは?
これは、パリの高層ホテルだけの話ではありません。
庭の緑がきれい、山が見える、海が見える、リバービュー、タワーマンションの高層階。
ミヤカグのお客様にも、景色のきれいなおうちの方がおられます。
そんなおうちなら、「部屋の中に何を置こう?」だけでなく、「この窓から何を見せよう?」からインテリアをデザイン。
窓の外まで、インテリアです!
- 家具で仕切る
- 鏡で広げる
- 景色を取り込む
この3つなら、すぐに取り入れられますよ。
3. ホテル・プラザ・アテネ|一泊100万円のスイートの「色のつなぎ方」

いよいよ、パリ視察の最後の訪問先。
老舗の5つ星ラグジュアリーホテル「ホテル・プラザ・アテネ」です。
見学させていただいたのは、約70㎡のデラックススイートルーム。
一泊、ざっくり100万円クラスだそうです。ひゃーーー(笑)

このスイートで特に印象に残ったのが「色の使い方」です。
ベースになっている壁は、とっても上品なペールグレー。
そこに、イエローを効かせています。
クッション、チェア、ラグ、カーテンの柄。
あちこちに少しずつイエローが散りばめられていて、華やかなのに上品。

家具、壁、ファブリック、照明、アート、小物まで、すべてが本当に計算し尽くされていました。
「何色を使うか」だけではなく、「どう色をつないで、どう見せるか」。
民泊のインテリアでは?
最近ミヤカグでも、民泊のインテリアをまるごと任せていただくお話をいただきます。
家具だけ、カーテンだけではなく、照明、ラグ、アート、クッション、小物、家電まで。
空間全体をコーディネートするお仕事です。
「ここに泊まってよかった」
「また来たい」
「ここで写真を撮りたい!」
そう思ってもらえる空間にしたいので、民泊でもクッションやベッドスロー、小物まで、色がきれいにつながるようにこだわっています。
もちろん、100万円のスイートルームのように上質なものを使えるわけではありません。
限られた予算の中で、どこにお金をかけて、どう色をつないで、どう気持ちよく整えて見せるか。
そこが、インテリアコーディネーターの腕の見せどころです!
そして、ランチ

このお部屋には、さすがに一生かけても泊まれないので……
せめても!と、みんなでホテルのランチコースを堪能しました。
これぞフレンチ。子羊もさすがのお味。ワインは香りよし、もちろん味よし。そして、行き届いたサービス。
インテリアだけでなく、料理も、接客も、空間も。
「ここで過ごす時間そのもの」をデザインするのがホテルなんですね。
なにごとも体験、大事!
4. 旅を終えて

これにて、パリ視察は終了。
インテリアと建築に特化した、盛りだくさんすぎる旅でした。
この旅は、憧れのトップインテリアコーディネーター・三宅利佳さんのプロデュース。
全国から集まった30名の、忙しすぎるインテリアコーディネーターたちが、なんとか無理くり時間をつくって参加しました。
建築やインテリアを見るのはもちろん、旅の合間に交わした情報交換も、とても有益でした。
パリで見て、触って、泊まって、食べて、話して。
さぁ、広島に持って帰って、あれもこれも全部お仕事に落とし込みます!
「広島一敷居の低いインテリアコーディネーター」は、実は「広島一トレンドに敏感なインテリアコーディネーター」。
フィンランド、ロンドン、パリと、毎年インテリア視察で感性を磨いています。
パリ視察レポートは、これで全4回。ほかの回もぜひご覧ください。
- 【1】コルビュジエ編
- 【2】トレンド編
- 【3】フランス建築編
- 【4】ホテル視察編(この記事)
よくあるご質問
Q. ウェーブカーテンは、今のおうちにも付けられますか?
A. はい、付けられます。ウェーブカーテンは専用のレールを使います。天井付けにする場合は下地の確認が必要なので、現地を見てご提案します。
Q. 民泊のインテリアを、まるごとお願いできますか?
A. はい、お任せください。家具・カーテン・照明・ラグ・アート・小物・家電まで、空間全体をコーディネートします。ご予算に合わせて、どこにお金をかけるかも一緒に考えます。
Q. 景色のいい部屋は、どんな家具の選び方がいいですか?
A. 背の低い家具を選んで、視線が窓の外へ抜けるようにするのがおすすめです。ソファやベッドの向きも、景色が楽しめる角度にすると、景色がお部屋の主役になります。
まとめ
- TRIBE:ウェーブカーテン、細いリブの腰壁、寝室のカーペット
- TOO HOTEL:家具で仕切る、鏡で広げる、景色を主役にする
- プラザ・アテネ:ベースの色に、差し色をつないで見せる
「インテリア、なんとかしたい!」という広島の方。
民泊のインテリアをまるごと任せたいという方も。
ぜひミヤカグにご相談ください。
→ 旅の全体まとめ「広島の暮らしに持ち帰りたい11のアイデア」はこちら
◇この記事を書いた人
松本理絵|インテリアコーディネーター
広島の家具・インテリアショップ「ミヤカグ」で、家具・カーテン・照明・リフォームまで住まい全体のコーディネートを担当。
「広島一敷居の低いインテリアコーディネーター」として、気軽に相談できるインテリアショップを目指しています。
→ スタッフプロフィールはこちら
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