木造家づくり大学のレポ 第5講です。
今回はいつもここのブログを担当している松本が
講習会を欠席したため、宮本@家具職人が、代打でしぶしぶのブログ更新です。
(文章書くの、苦手なんですよね~・・・・)
■テーマ 古材を活用した適材適所住宅研修
~エコモデル住宅見学会~
26日、雪がちらついたり、日が射したりする天候の中、
エコモデル住宅の見学に行ってきました。
このエコモデル住宅は古い民家を一部リフォーム、一部増築されたそうです。
増築部分には新建材をいっさい使わないで、木、紙、土 で作られています。
木材も古材を多く用いて落ち着いた癒しの空間となっていました。
そこでなんと、
実際の住宅を見ながら設問に答えるというテスト形式のレジメが配られました。
その設問の中に。
住宅内に使われている要所要所の木材の種類を問う問題がっ!
木には詳しいはずの【家具職人】としてはここは是非当てたいところ。
(というか、はずしたらちょっとまずいでしょう~・・・苦笑)
リビングの床材はなんの木?
階段はなんの木?
玄関框はなんの木?
建具はなんの木?
梁はなんの木? ・・・この辺りまではフムフムと言う感じでしたが、
大黒柱(古材)はなんの木?
洗面所の床材は?
カウンターは?
ダイニングテーブルは? と続くと・・
・・・まずい (汗)
古材 → 木の表面が荒れているので全く不明。
洗面所床材 → こんな木見たことない!
カウンター → 表面に虎腑がきれいにあるのでナラっぽいけど、なんか違う。カバかな?
テーブル → 商売柄これは是非とも当てたい! しかし分からない・・。
といった具合。
このテストは現代人がどのくらい木の種類が分かるか、知っているかという調査だそうです。
現代は木に触れ合う機会がすくなくなっていますので、分からないのが普通になっています。
私もまだまだ未熟者でした・・。(やれやれ)
一階は客間を想定していますので、広葉樹が多く使われていました。
2階は床・天井は杉、梁は松(丸太) 壁は漆喰という 柔らかく、優しい仕上がりとなっていました。
小屋組みが見えている状態ですが、通気工法と断熱により、夏場もほとんど暑くならず、
快適とのこと。
杉床の感触も確かに気持ちがいいです。 実感!
木と漆喰に囲まれたジャパニーズテイストのこの空間、とっても落ち着きます。
木が硬く、表情もきれいな広葉樹は、人の出入りが多い1階に。
柔らかく温かみのある針葉樹は、居住空間となる2階に。
このように場所によって木材を使い分け、木材の本来から持つ特性を生かそうという考えです。
ここまで説明を受け、今では「自然素材の家」という看板をよく見かけるようにもなりましたので
なるほどなるほど・・・と言う感じですが、
この家が10年も前に作られたというから驚きです。
いまでこそ床材にパインや杉などの針葉樹を貼る方も多くなりましたが、
10年前ではほとんどいらっしゃらなかったと思います。
私共も「本物の木」の特徴、クセ等をイチからよくよくご説明して
家具を買ってもらっていた時代を思い出します。
(合板に慣れてしまって、無垢の木の特性をすっかりみんな忘れていたんですね~)
いまでは多くの方が針葉樹の心地よさをご存知ですので、
柔らかくてキズがつきやすいパイン家具の販売の際の説明もずいぶん、楽になりました。
本物の木の良さが見直されつつあるのをひしひしと感じます。
自然素材を使い、人・家・地球の健康を考えて生活をするには、
程ほどの不便さを受け入れる必要があり、
その不便さが人を健康にして心地よい空間を作り出すことになる。
それを、まさに、目と肌で体感することのできる素晴らしい機会となりました。
追記
★興味のある方は合わせてどうぞ↓↓
2011ひろしま木造家づくり大学に参加して・・・レポート記事まとめ。
第1講 いい家はこうつくる ~こだわりの提言~ (基調講演)
第2講 木の知識と適材適所 ちょっと木になる話
第3講 100年耐久木造住宅の作り方 耐震の話ほか
第4講 古民家再生と古材活用した癒しのデザイン
第5講 適材適所 エコモデル住宅見学研修
第6講 環境共生住宅 CASBEEの評価法
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今週末は、はつかいち桜まつり。
チルカフェさんのブースに、間借り出店させていただきます!!
チルカフェブースでは
生ビール、ノンアルコールビール、コーヒーなどのドリンクやマフィンなどの販売。
そして、アロマセラピーのララマージョラムさんによる
アロマ販売やシアバターのアロマクリーム制作体験も!
あと、ちょっぴりだけど、ミヤカグの雑貨販売。
インテリアなんでも相談会?! という感じでしょうか(笑)
◆日時:4月3日(日)
◆時間:10:00~16:30
◆場所:廿日市木材港北
◆詳細:廿日市観光協会
なんか、今年はちっとも花見という気分でもないですが
4月3日、廿日市でお待ちしております!