広島で、「木造家づくり大学」という全6回の講義が開催されます。
その第一回となる基調講演が昨日開催されました。
テーマはズバリ
いい家はこうつくる ~ こだわりの提言 ~
講師は 人に優しく、地球に優しい住宅「エコロジー建築」の先駆者
広島の建築家・工学博士 金掘一郎先生です。
一時間半にわたり、いい話をたくさん聞いたんですが
その中でも、特に頭にのこったフレーズをいくつか。
いま、時代はコンクリート社会から木の社会へ
誇りと愛着のもてる家づくりを・・・
プラスティックの床ではなく木の床にすると住まいの感性が変わる
(プラスティックの床=ウレタン塗装の施された合板の床)
太陽のめぐみを受ける家づくり
日本の風土に調和した家づくり・省エネ設計とは
すぐに陳腐化するような意匠だけに目を向けた家は街中の粗大ごみ?!
現代の主流になってきている高機密、高断熱、計画換気の家ではたしていいのか?
無垢の木を部屋にあらわすと、空気がおいしくなる
我々は食料よりも水分よりも、室内空気を毎日もっとも多くたべている
ほどほどの不便さを受容した住まい方
住環境を自然環境に近づけることによって人間の五感が研ぎ澄まされる
ミヤカグのショールームに足を踏み入れた方がよく言われます。
空気が違う、そしていい香りがする。って。
それは、すべて、木のもたらしてくれる癒しの効果です。
毎日、木に囲まれて仕事をしていると、(うちの事務所は杉板で床以外のすべてが囲まれています)
ちょっと体に悪いもの(従来のウレタン系の塗装をした木片など)を
事務所の中に持って入ってくるだけで、すごく空気が汚れるのを感じます。
空気そして住環境の大切さをますます感じる講演でした。
そして、
時代は、まさに今
19世紀のイギリスで起きたアーツアンドクラフツ運動のようだと感じました。
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ここで!
アーツアンドクラフツ運動とは・・??
産業革命の結果として大量生産により
安価な、しかし粗悪な商品があふれたことに対する批判の運動で
大量生産から、手仕事への回帰や自然との共生を図る動きです。
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ミヤカグも、木を愛する
クラフトマン(職人)集団として、もっともっと
心地よい生活空間をつくりだす手助けがしていけたらと強く感じました。
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今回の、この家づくり大学は
家づくりに携わる建築士、インテリアコーディネーターや、そして住まいづくりを
考えておられる一般の方々を対象におこなわれるものだそうです。
当初の定員の約3倍の申し込みがあったそうで
会場を広い所にうつして今月いっぱい主に水曜日に開校されます。
この講演、国土交通省の促進事業のおかげで
ナント タダ!無料ですよん。 無料大好き!(笑)
「木の家」をつくりたいなぁと漠然と思ってる方、
ミヤカグの家具のような「木のインテリア」がお好きな方などおられましたら
一般の方にもすごく、勉強になる内容だと思います。
実際にエコモデル住宅の見学会もあります!
まだ、若干、余裕があるようなことを言われていたので、ぜひぜひ、来週からご一緒しましょう♪
>>詳細・申し込みはこちら
追記
★興味のある方は合わせてどうぞ↓↓
2011ひろしま木造家づくり大学に参加して・・・レポート記事まとめ。
第1講 いい家はこうつくる ~こだわりの提言~ (基調講演)
第2講 木の知識と適材適所 ちょっと木になる話
第3講 100年耐久木造住宅の作り方 耐震の話ほか
第4講 古民家再生と古材活用した癒しのデザイン
第5講 適材適所 エコモデル住宅見学研修
第6講 環境共生住宅 CASBEEの評価法
↓↓広島のインテリア・雑貨好きさんがたくさん登録されてます
◎集中力も高まると言われている木の机、いかがですか?